映画『岬のマヨイガ』の完成披露試写会が7月27日に行われ、芦田愛菜、大竹しのぶ、粟野咲莉、川面真也監督が登壇した。
◇作品について
作家・柏葉幸子の小説『岬のマヨイガ』を長編アニメーション映画化したものである。
不思議な伝説が伝わる古民家「マヨイガ」を舞台とし、居場所を失った17歳の少女と血のつながっていない新しい家族との共同生活を描く。監督を川面真也、脚本を吉田玲子、制作を david productionが担当。主人公の声を芦田愛菜、また達増拓也と岩手県知事が声優に初挑戦。
とある理由で家出をした17歳のユイ(芦田愛菜)と、事故で両親が他界したショックから声を失った8歳のひより(粟野咲莉)の2人は、不思議なおばあさんのキワさん(大竹しのぶ)に導かれ、岬に建つ民家「マヨイガ」で暮らす。そこは「訪れた人をもてなす」と岩手県で言い伝えられている伝説の家。マヨイガでキワさんと過ごし、2人の傷ついた心は次第に癒やされていく。
■約10年ぶりの共演
大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で共演した芦田愛菜と大竹しのぶ。約10年ぶりの共演に大竹しのぶは「メーク室でいろんな方と楽しそうにキャッキャしていた愛菜ちゃんがこんなに立派になってびっくり」と。芦田愛菜は「覚えていてくださって嬉しいです。大竹さんはバラエティーでお見掛けする時と、お芝居をしている時とでは、全く雰囲気が違っていて、すごく素敵だなと思いますし、私もそんな女優さんになりたいです。今度はお芝居の現場でご一緒できればと思います」と言っていた。
■映画の注目ポイント
芦田愛菜は「マヨイガでごはんを食べるシーンが印象的です。ユイが『おいしい、おいしい』って言っているんですが、みんなで一緒に食べるごはんだからこそよりおいしく感じるのかなって。3人でくだらない話をしながら縁側でおにぎりを食べるシーンもあります。まさに小さな幸せ。食事シーンに注目してほしいです」と映画のポイントを話していた。
■映画にちなんだ質問「人生で迷った時にどのような答えを出すのか」
芦田愛菜は「私はまだ人生で大きく悩んだことがないのですが、悩んだ時は自分の中で考えて、一番納得して行動できる答えみたいなものを探すようにしています」。「行動を起こした後、結果は決まっているので、あとはなるようになるしかないと。自分に人生の最終決定権があると思うと、後悔することもあると思うので、結果が決まっていて、自分はそこに行くための方向を選んだっていうことだと思います。結局後悔しちゃうんですが(笑)」と話した。
イベントの最後に芦田愛菜は「マヨイガがこの映画を通して、皆さんにささやかな幸せを運んでくれたらいいなと思っています」とコメントした。
映画の公開は8月27日。