9月29日(金)18時55分から放送の「人体くん」に、芦田愛菜が出演。
この番組は、『NHKスペシャル・人体』とのコラボ企画として、「科学は苦手」という人に向けた、人体のすばらしさを楽しく学べる「人体」入門編。人間の体にまつわる素朴な疑問をクイズ形式で解き明かす。第1集は「おしっこ 汚くない!驚きの秘密を大公開!」という題名で放送。
「おしっこはなぜ黄色いの?」、「おしっこはどうやって出来るの?」といったクイズを武井と芦田愛菜に出題。スタジオでは腎臓くんのサポートを受けながら、芦田愛菜が人工のおしっこ作りに挑戦。ほかにもさまざまな実験をする。
第1問:腎臓は人間の体のどこにある?
武井と芦田愛菜が絵を描き、腎臓の場所を予想。
正解は、腎臓は背中側の腰付近に左右対称に2つある臓器。
芦田愛菜の方が近くに絵が描かれていた為、芦田愛菜が正解となった。
第2問:第2問 おしっこの黄色はもともとなんの色?
武井はビタミン、芦田愛菜は不要物と回答
正解は、血の赤い部分の赤血球(ヘモグロビン)が腎臓で濾されて抜けた色。
また不要物の色でもある為、芦田愛菜が正解。
◆解説
おしっこは赤くはない。血液が腎臓の中に流れていくと、そこで濾されて赤い色が抜ける。その際に、古く壊れた赤血球「ウロビリン」が出てきて色が黄色ぽくなる。赤血球は腎臓のフィルターに引っかかり再生されるため、おしっこには出てはこない。腎臓を顕微鏡で見てみると無数の管が通っており、その中には、糸球体(しきゅうたい)がおよそ100万個もある。この糸球体に血液が流れ込んでおしっこに変えている。糸球体で濾された尿は「原尿」と呼ばれ、微絨毛と呼ばれる場所で原尿からカルシウムなどの成分は再吸収され血液に戻される。成分のうち99パーセントが再吸収され、1パーセントがおしっことして出される。
第3問:一般的なおしっこと海の水どちらが塩辛い?
武井はおしっこ、芦田愛菜は海水と回答。
◎人工の尿を作る
芦田愛菜が、レシピを元に人工の尿を作ってみることに。
芦田愛菜は、作ったおしっこの臭いを嗅いでみる事に。すると「においがしないです」とコメント。
尿は、最初は臭う事はなく、臭うのは時間が経ってアンモニアが分解された頃なのだそう。
武井が飲んでみると、「微妙なしょっぱさ」と。海水を飲んでみると・・・「あ~~しょっぱい!」となった。
◎レシピ
水 … 950ml
塩 … 9.5g
尿素 … 20g
正解は、海水。芦田愛菜が正解。
◆解説
塩分量は海水が3.5パーセントなのに対し、おしっこは1パーセント。
おしっこが海水よりも塩分量が高くなる事はなく、もしなった場合は生命危機レベル。
第4問:武井さんが一度にぼうこうにためられたおしっこの量は何ml?
番組の収録前に、武井壮さんにお水を大量に飲んでもらい一度に何mlのおしっこが出るか計測した。
芦田愛菜は、「当たりますかね」「どれぐらいだろう」と言いながら「600ml位」と予想。
「平均が400~500位かなと思ったので、ちょっと多めにして600ぐらい」と芦田愛菜は予想を話していた。
正解は、150ml。
◆解説
芦田愛菜が言っていた平均予想は、まさにその通り。大人がぼうこうにためられるおしっこの量は300ml~500ml。
第5問:イグ・ノーベル賞を受賞した研究テーマは?
芦田愛菜は、回数がほぼ同じと回答。
「同じ量の水を飲んでいたら、ほ乳類だったら(回数が)ほぼ一緒なんじゃないかな」と言っていた。
正解は、ほ乳類のおしっこの時間はほぼ21秒
◆解説
ほ乳類の体重が重くなるつれ、ぼうこうの大きさと尿道の太さが、一定の割合で大きくなっているため。
そして、ほ乳類のおしっこの時間は、種類や体の大きさに関係なくほぼ同じであることを突き止めた。
成人男性(健康な20~50歳)の場合、平均21~22秒。
第6問:おしっこの歴史エピソードはあるのか?
エピソード①
小便小僧が作られたのは、おしっこで町を救った英雄だったから
芦田愛菜が「小便小僧は、爆弾の導火線の火をおしっこで消した英雄?ヒーロー?何かじゃなかったでしたっけ?」と回答。見事に正解。
◆解説
小便小僧の誕生には、色々な説があると言われている。「ジュリアン君という少年が、爆弾の導火線の火をおしっこで消した」という伝説による所が多い。
エピソード②
約2000年前の古代ローマでは、おしっこで洗うクリーニング屋さんがあった。
◆解説
ポンペイ遺跡ステファノにクリーニング屋の跡が残されている。水槽におしっこを溜め、服を足で踏み、汚れを落としていた。
それは何故なのか?おしっこは、少し置いておくと、尿素からアンモニアが生成される。アンモニアがアルカリ性のため、おしっこを洗剤として利用していた。
実際に、武井のシャツを1週間置いてアンモニアを発生させた人工おしっこを利用して検証。
その結果、シミはある程度消えていた。
日本でも肥料や火薬の材料にされていた。
尿素は長時間置いておくと、硝石に変化する。それを火薬として利用していた。
問題の正解数は、武井が0問で芦田愛菜が4問。芦田愛菜が勝利。武井は罰ゲームとなった。
番組の最後に芦田愛菜は、「腎臓がいろんなことしてくれてるんだってわかって面白かった」とコメントした。