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メディアタイムズ2018年度第20回「身につけよう!メディア・リテラシー」に芦田愛菜

3月7日(木)メディアタイムズにリカ役で芦田愛菜が出演。今回は2018年度第20回「身につけよう!メディア・リテラシー」。

◆メディアにはいろいろな特性がある
3人が何やらホワイトボードを見ながら話をしている。そこへ「あれ、何やってるの?」とリカがオフィスにやってきた。どうやら取材してきたメディアについて整理している所のようだ。「メディアにはいろんな特性がある」とキョウコさんは言う。「特性?」とリカ。すると、「メディアならではの性質があるって事」と後藤さん。さらに「例えば、ニュース。何を伝えるかは人が選んで決めてる。ただ出来事を伝えるだけじゃなく、送り手の思い、意図も含まれている」と後藤さんが話す。

◆メディアの特性を理解する力
「ドラマとかアニメは、人を楽しませたい、何かを考えてもらいたいという目的がある」とキョウコさん。「ガイドブックや広告は、行ってほしい場所や買ってほしいものを紹介してる。SNSは、人と人とが関わる場を提供している」とコーヘイが話す。「目的によって伝え方もちがうし、受け取り方も変わるもんね」とリカは言う。「こうしてメディアの特性を理解することも、メディア・リテラシーだね」と後藤さん。「メディア・リテラシーって?」とリカが疑問を抱く。「これからの社会を生きてく上で、とても大事な能力なのよ」とキョウコさんは言う。「ふーん」とリカ。

◆記事が事実でなかったら?
「メディアの特性を理解するだけでなく、情報を読みとく力も必要。」と言いながらコーヘイが見せたのは、『ミッドウエーの戦果拡大』という昔の新聞。「アメリカの巡洋艦や潜水艦を撃沈させ、日本の戦力を世界に知らしめたって書かれてる」と後藤さん。そこでコーヘイが、「実はこの記事が事実でなかったとしたら、どう?」と言う。「え、どういうこと?」とリカがコーヘイに問いかける。「メディア・リテラシーについて研究した人に取材した映像があるから、いっしょに見てみようか」とコーヘイ。「うん」とリカは頷く。

◆東京大学大学院を取材その1
・メディアを使った情報操作
今回、訪ねたのは、東京大学大学院。教授の水越さんは、広くメディアを研究するメディア論の第一人者である。メディアを使って事実でないことを流し、情報を操作していたことについて話を聞いた。「古くさかのぼって言うと、第2次世界大戦。ラジオや、映画・雑誌・ビラ、そういう物もメディア。そういう物を使って、自分の国は正しくて、相手の国はすごく悪いということを、どんどん言っていくメディア活動があった」と水越さん。

◆事実を知ることが出来ない時代があった
昭和18年、第2次世界大戦での日本の戦況を伝えたニュース映像。『…護衛艦隊を猛攻中にして、戦艦三隻撃沈』とニュースを読み上げている。「戦っている相手国への敵対心を煽ったり、本当は戦況が悪化しているのに日本は優勢だと発表したりしていた」と後藤さんが話す。「えー、それってこわい。本当にあったことを知ることができないって、そんな時代があったなんて信じられないな」とリカは驚いていた。

◆伝える写真を意図的に選ぶと…
ところが、「今でも情報が操作されることはある」と後藤さん。「えっ、今でも?」とリカが言う。「うん、たとえばこれ。国の代表同士が握手している写真。リカ、これ見てどう思う?」と後藤さんがリカに聞く。「うーん、笑ってて、仲がよさそう」とリカは写真を見て言う。「でも、ほかの写真を見ると、ほら」。今度は後藤さんが別の写真を見せる。「あれ? そっぽ向いちゃってて仲が悪そう」とリカ。「メディアが、伝える写真を意図的に選んでることもある」とキョウコさん。

◆受け手として情報を読みとく力
「あと、これも。『町のごみ処理場建設に反対する投稿がSNSで増えている』というニュース。反対の声が多いように見えて、実際の調査では少なかった。賛成の人がSNSに投稿していないだけだったん」とコーヘイが言う。「情報をそのまま受け取ればいいってわけじゃないんだね」とリカ。どうやらリカもわかってきたようだ。「メディアの受け手側の情報を読みとく力も、大事なメディア・リテラシー」と後藤さん。「さらにこれからは、受け取るだけじゃなく、個々が(個人個人)が情報を発信する時代になっている、と水越先生は話していた」とコーヘイは話す。

◆東京大学大学院を取材その2
・送り手として情報を表現・発信する力
「スマートフォンでSNSを見ながら色々な話をしたり、人の投稿に『いいね』を押したりすることがありますよね。たとえば趣味の世界、音楽・アニメ・マンガ・小説…。そういう世界のことで世界中の人が結びついている」と水越さん。

コーヘイが見せたのは、SNSに投稿された、8歳の女の子がドラムをたたいている動画。これを見たアメリカの有名ミュージシャンが、『最高だ!』とツイート。「SNSで発信することで、遠くはなれた人同士を結びつけることができるんだな」と後藤さん。「送り手として情報を表現したり発信したりする力も大切」とキョウコさん。

・「これからの社会をどう生きていくか」ということ
最後に、今後メディアがどうなっていくのか、水越さんに聞いてみた。「実は、これからメディアがどうなっていくか、僕にはよくわからないんですよ。今、学校にバスや電車で通っている子がいたら、車内にデジタルのディスプレイがある。コンビニのレジも情報端末なんですよね。今まで生活の一部だったメディアが、あらゆるものがメディアになって、生活がメディアになっている。そうすると、『どうメディアと付き合っていくか』というメディア・リテラシーの話は、『どういう風ににこれからこの社会を生きていくか』という話そのものになっていく。そのことに興味を持って、これから勉強を続けていくと良い」と水越さんは話した。

◆情報の受け手として、送り手として
「専門の先生でもこれからどうなっていくかわからないって、なんかちょっと不安」とリカ。「だからこそメディア・リテラシーを身につけていかなきゃいけない」とコーヘイが言った。「うん」とリカが頷く。「そうだな。まずは、いろんなメディアの特性を理解する。その上で、受け手として情報を読みとく力をつけること」と後藤さんが話す。「それに送り手として情報を表現し、発信する。さらには、メディアがどうあるべきかを考え行動できる力が求められてる」とキョウコさんが言う。「リカ、どう思う?」と後藤さんが聞いた。

◆みんなでルールを作る?一人ひとりが考える?
「うーん。メディアがどうあるべきかみんなで話し合って、本当の事だけを伝えるようにするとか、ルールを作ればいいと思うな」とリカは答える。すると、「それだと、メディアが自由に発信できなくなる恐れもある。僕は、一人ひとりで積極的に考えて、意識を高めることが大切だと思う」とコーヘイ。それに対して「一人ひとりが考えるだけでうまくいくのかな…」とリカ。「じゃあ、メディアのあり方について、みんなで話し合ってルールを作るべきか、一人ひとりが積極的に考えて意識を高めるべきか」と後藤さんが問いかける。「うーん。一人ひとりが積極的に考えることも大切なんだけどなぁ…」とリカ。「たしかに、みんなで話し合ったら見えてくるものもあるもんなぁ…」とコーヘイ。考え込んでしまう皆であった。
                

—完—

芦田愛菜_メディアタイムズ第20回001 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回002 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回003 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回004 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回005 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回006 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回007 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回008 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回009 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0010 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0011 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0012 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0013 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0014 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0015 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0016 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0017 芦田愛菜_メディアタイムズ第20回0018

3件のコメント

  1. TMR

    薫さん、こんばんは♪
    いつも素敵な写真とまとめ、ありがとうございます!
    今回が、18年度の最終回だったんですね。
    19年度は、もうやらないのかな?
    別の番組でもいいので、またEテレで芦田さんがレギュラーの番組が見れると嬉しいですね。

  2. うーたん

    20回をもってメデイアタイムズがとうとう終わってしまいましたねとても残念です。でも子供安全リアル・ストーリーの後にメデイアタイムズがスタートしたので次もまた何かあるかも知れません、制作発表をまた待ちましょう。

  3. 花菜

    素敵な写真ありがとうございます
    メディアと密に接して生きている私たちにとってとても大切な考えですね。
    自分は大丈夫だと思っていても案外抜けていたりするので改めて考えられてよかったです。

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